お題配布元:
あまゆき
シリウスはピーターを秘密の守人に選び、ジェームズとリリーもそれに従った。
しかし、ピーターの裏切りにより、2人はヴォルデモート卿の手にかかって命を落としてしまう。
「ジェームズ! リリー!!」
胸騒ぎを感じたシリウスが駆けつけたときにはすでに遅かった。
室内は荒らされ、見るも無残だった。
その部屋の中に ジェームズとリリーが静かに横たわっていた。
「すまない 2人とも。 俺のせいで…!!」
だが悔やんでばかりもいられなかった。
「…ハリー…!」
シリウスは必死になって名付け子の姿を探した。 しかしどこにも見当たらない。
(まさか… ハリーまでもが…)
いやな予感にとらわれたそのとき、ふと毛布が目についた。 まるで何かを守るように大事そうに包まれている。
シリウスはそっと毛布の端を持ち上げた。 その中に小さなハリーが眠っていた。
(よかった…)
シリウスはホッと安堵の息をついた。
そこへ、ハグリッドがやってくる。
「ハグリッド」
「シリウス。ハリーは?」
「大丈夫、無事だ。それで、今後この子は、どこで暮らすんだ?」
「ダンブルドアの言いつけでな、マグルの家に預けることになった」
「マグルの? そうか。ダンブルドアには何か考えがあるようだな。ハグリッド、私のオートバイを使ってくれ。一刻も早く ハリーを安全なところへ」
「わかった」
シリウスは何も知らずに眠っているハリーの額に、そっと口づけた。
(ハリー、元気でな)
その後、シリウスはハリーを起こさないように気をつけながらハグリッドに渡した。
そして、ハグリッドは外へ出て行った。
シリウスはピーターを追いかけ、後1歩のところまで追いつめる。
「ピーター! 貴様よくも!!」
シリウスは魔法を放ったが、ピーターはそれをかわして逃げた。
その後、シリウスは12年もの月日をアズカバンで過ごすことになる。